タイトル『アバンチュール 第4話』
















勢い良く、部屋のカーテンが開いた。


「おはよう、エアー!今日もいい天気ねっ」


は今日も元気だ。


鼻歌を歌いながら、「今日は散歩でも行こうか?」とこちらを向いた。




エアーは欠伸あくびをして思い出す。


昨日のアルの様子を、自分の決意を・・・


「あは、エアーは可愛いんだから。」


そんなエアーの決意を知るはずも無く、はクスクスとエアーの仕草に微笑んでいる。




電話が鳴った。


エアーを抱こうとしていたの手が、意識と共に電話機の方へと向く。


エアーはその瞬間を逃さなかった。


『 ゴメンね、でも二人には幸せになって欲しいんだ。 』


そう言う様に、静かに家を後にする。



















『 僕がいなくなれば、探してくれるでしょう? もし2人きりになれたなら、素直な気持ちを伝えてね。 』


エアーの背中は、そう物語っているようだった。







































その日の夜、アルの家のドアが激しく叩かれた。


留守番をしていたアルは、驚いて訪問者を確かめる。


「・・・!?」


訪問者を見て、ますます驚いたようだった。


しかし、の瞳に溜まった涙を見つけ、何事かと口を開く。


「どうしたの、こんな時間に。」


アルの変わらない優しい口調に、嗚咽おえつを漏らして泣きついた。




「エアーが、エアーが帰ってこないの! 事故かもしれない、怪我してたらどうしよう!!」




まるで幼い子供のようなを沈め、アルはそっと肩を抱いた。


「大丈夫、エアーはきっとどこかにいるよ。・・・探しに行こう?」


ふっとアルは微笑んだ、の好きな優しい顔。


泣くのを止めたとアルは、エアーを探しに飛び出した。


小雨の振り出す夜の道を、一心不乱に走り出す。



























































小雨は、いつの間にか本降りになっていた。


傘も差さずに探しているが、未だにエアーの姿は見つからない。


「そっちはどうだった!?」


は首を横に振る。


そして、弱々しくこう言った。


「・・・やっぱり・・・」


そんなを、アルは懸命に否定する。


「諦めちゃダメだ!が諦めたら、エアーが可哀相だよ?」


そう言いながら、アルの頭にある場所が思い浮かぶ。



















「探す場所、まだあるみたいだね。」



















不安そうに見上げるを、アルは優しく包み込む。




























「・・・・・ほら、僕らが出会った・・・・・」





































あとがき。


・・・お久しぶりです!!

そして、更新出来て無くて本当にすみません;;

一段落ついたので、更新する事が出来ました。

あまり進んでないのはスルーの方向でお願いします(^^ゞ

暫く書いてなかったので、小説の書き方を忘れてしまったみたいです。

変だったらゴメンなさい。

これからも、宜しくお願いしますっ



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