タイトル『偶然?運命?神の悪戯?・・・私は貴方を信じてる 第14話』
















その帰り道、二人の間に会話は無かった。



暗くなった道を、ひたすら歩き続ける。



『 暗いな・・・エドが側にいても少し怖い。 』
















いつから、こんなに弱くなったのだろう 
















は、少し先を歩くエドを見つめながら考えた。





以前なら平気だった・・・暗闇の道も、一人の夜も





『 エドが来てから、弱くなったの? 』



張り詰めていた糸を解くように、エドの存在はの中で膨張していた。



気付かなかったけれど・・・















ふと気付くと、エドとの距離が離れていた。



恐怖がまさり、は小走りにエドの元へ向かう。






「・・・ほら。」






が側に寄ったその時、エドは自分の左手を差し出した。



「え・・・?」



は、差し出されたその手を暫く眺め 今度はエドをじっと見つめる。



「手、出せよ。・・・怖いだろ?」



寒さで凍った顔が、くしゃりと歪んだ。



「・・・う、ん。」



困ったように笑う顔に、思わずは赤くなる。



『 本当に・・・私はこの人が好きなんだ。 』



繋がれた掌から、ぬくもりが伝わる。



絶えること無い、シアワセのように。





























今だけ、今だけでいいんです・・・








神様、この人と一緒に・・・いさせて下さい





























は、繋いだ手を握り締めた



離れる事の無いように



エドが、微かに握り返してくれたような気さえした



決して・・・失う事のないように








































見慣れた家に辿り着く。



いつものように、食事を済ませ 風呂で疲れを洗い流した。



「今日はサンキュー・・・オレ、もう寝るな。」



リビングのソファーに腰掛けていたエドが、立ち上がる。



「うん、おやすみ。」



は笑顔で見送った。



しかし、暗闇に消えたエドの背を見つめ急に思う。








もし、このままエドがいなくなってしまったら・・・?
















「そんなの・・・イヤ!」
















はエドを追って走り出した。

















































バンッ!!



勢いよく扉が開く。



「な、おま・・・どうしたんだ!?」



ベッドに入ろうとしていたエドは、驚きのあまり飛び起きる。



は、何も言葉を発しない。



そして、そのままエドの元へ歩き出す。







「・・・お前、泣いて・・・?」







何も言わず、はエドを抱きついた。



「よか・・った、まだ・・・いてくれて」



ようやく、これだけ口にする。



「大丈夫だよ。まだ、時間あるだろ?それに、お前に黙っていなくなったりしねぇよ・・・」



赤子をあやすように、エドはの頭を撫でた。



「でも・・・!」



苦笑するエドに、は見上げてこう言う。



「でも、何時いついなくなるかなんて・・わからないわ。・・・こうしてる間にも 消えちゃうかもしれないじゃない・・・」



・・・」



段々と俯くを見て、エドは静かに微笑んだ。



「・・・どうした・・・?」



「ゴメ、ンなさい・・エド。」



合わせた目線は優しくて、瞳からは自然と涙が溢れ出る。
























「わ、私・・・エドのこと好きになっちゃったみたい・・・」
























はエドに しがみ付いた。



離されても傷付かない覚悟で・・・



エドは黙って、立っている。




















































暫く沈黙が続いた。



その沈黙を、エドが溜め息で突き破る。



















「・・・ったく、こんなとこでそんな事言うなよ。」



















はエドから顔を離す。






































「・・・制御が、効かなくなるだろ・・・?」



エドはの腕を掴んだ。



「・・・キャッ!?」



ドサリと、ベッドに押し倒す。



「エ、エド!? ・・・んっ



抵抗する間も無く、の唇は塞がれた。
















・・・甘く・・・徐々に深く・・・























































「オレも、お前が好きだ・・・愛してる。」



耳元で囁かれた言葉には、ゾクリとするほどの快感があった。



絶え絶えになる息を整えて、はエドに聞く。



「な、んで・・・」



その質問に、エドは苦笑して答えた。



「『 何で? 』って・・・お前がこんなところで言うのが悪いんだぜ?」



ニヤリと笑い、辺りを見回す。



にもやっと分かったのだろう・・・ここが一体、どこの部屋なのか。



涙目でエドに訴える。



















「・・・優しく、してね・・・?」



















その瞳にやられたように、エドは赤くなり被さった。



「・・・努力は・・してみる・・・」














































再び、甘く重なる唇。



その夜二人は、ひとつになった・・・
























(↓反転どうぞ)
とうとう、やってしまいました(>_<)
これ以上の表現は求めないでやって下さい・・・(逃)
が、頑張りました。

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