タイトル『偶然?運命?神の悪戯?・・・私は貴方を信じてる 第8話』
















こうして、数ヶ月の時が流れた。



エドとは図書館を転々とし、帰るための手掛かりを探し続けた。



「やっぱ、見つかんねぇのかな・・・」



読みかけの資料を放り投げ、エドは溜め息を付いた。



諦めモードに入りかけたエドを、は必死で否定する。



「何 言ってるの!絶対あるんだから、大丈夫!!・・・頑張ろう?」



しかし、今いる図書館では 幾ら探しても見つからない。



昼過ぎ、その図書館を出た二人は 近くにあるというもう一つの図書館へ足を運んだ。
















「なーんか、陰気くせぇ建物だな・・・」



二人は外観に圧倒された。



この辺りでは一番古い建物だと聞いてはいたが、これ程までに重厚感漂うものだとは思っていなかったのだ。



新しい住宅街には不向きな、つたの張り始めた壁。



古城を思わせるような風格がある。



二人は生唾を飲み込み、顔を合わせてからその扉を開いた。





キィー





扉を開けると、意外にも館内は広かった。



カウンターには若い夫婦が腰掛け、利用者は少ないようだ。



こんにちは と挨拶をされ、二人は安堵の色を示す。



挨拶を会釈で返すと、夫婦は満足したようにまた仕事に戻った。





「広いな・・・ここなら見つかるかもしれない。」



ぐるりと辺りを見回し、エドは根拠も無い台詞を吐いた。



その意見に、も素直に賛同さんどうする。



「うん・・・きっとあるよ。」



こうして、は過去の新聞を エドは関係しそうな書物をあさり始めた。
















「ねぇ、エド。これ見て・・・」



数十分後、は小走りでエドに言った。



手には一束の新聞が握られている。



「どうした?」



エドは読んでいた本から目を離し、近づいて来るを見上げた。



エドの隣に座ると、は持ってきた新聞の見出しを見せた。



『 何があった!? 青年、忽然と姿を消す 』



見出しを見たエドは、と顔を見合わせる。



「これだっっ!!」



大声を出してから、はっとするエド。



カウンターを見ると、先ほどの夫婦がこちらを見ていた。



すいません・・・ 代わりにが頭を下げ、夫婦はまた仕事に戻る。
















「もう、静かにしてよ!」



「わりぃ、わりぃ。」




小声で注意するに、エドは苦笑しながら謝る。



しかし、すぐに再び新聞に目をやると真剣にに問いかけた。



「・・・何か、他に書いてねぇのか?」



「うーん、気になる事って言えば全体的なのよ。『 神隠し 』だとか『 時空の歪み 』だとか・・・」



から新聞を受け取り、エドは隅々までその記事を目で追った。



記事にはこう書かれている




○月○日、午後 友人数名と帰宅途中だった青年が忽然と姿を消した


友人の証言では、青年は大きな穴を見つけ、それを覗き込んだ


しかし、うっかり足を滑らせてしまい穴に転落


慌てて青年を助けようとした友人たちだが、すぐに穴は閉じてしまい開くこと無かった














あとがき。

すいません、もしかしたらパソコン止められるかもしれません;;

目を盗んで更新しようと思いますが、停滞してしまったら申し訳ありません(泣)




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