タイトル『シュウカイドウ 前編』






















今日は、久しぶりにあなたに会える



どんな顔をしたらいいかしら



あなたは、この日をどう思う?



ねえ、あなたの気持ち知りたいな・・・










シュウカイドウ













「お帰りなさい!エド、アル。」



は、ウィンリィの家で2人を迎えた。



「ただいま、。」



アルは笑顔で出迎えに応える。



エドは、本当の帰りじゃねぇけどな。などと言いつつも、久しぶりに見る幼馴染の姿に嬉しそうだった。






「こらーーーー!エドってば、また私の自信作壊して!!」






スパナと一緒に、何処からとも無くウィンリィが姿を現した。



スパナはエドの顔面にぶつかるかと思いきや、間一髪の所でかわされた。



「ーーーっ!あっぶねぇじゃねぇか、ウィンリィー!!当たってたらどうすんだよ!」



ウィンリィとエドは、いつものように喧嘩を始める。



「また始まっちゃった・・・」



は、毎度の事ながら2人の威勢の良さに感心した。



「しょうがないよ、2人はあれでなりたっているんだから。」



アルは、苦笑しながらに言った。



しかしもう慣れたもので、2人はその光景を風が吹いているかのように眺め奥へ入っていく。













「今回はどれくらいこっちに居られるの?」



は、デンを撫でているアルに聞いた。



「うーん。ウィンリィとピナコばっちゃん次第かな?兄さんは、3日で戻るとか言ってたけど・・・」



そう・・・ は少し残念そうに返事を返した。



「・・・あれ?、あの花綺麗だね。」



アルは、窓のふちに飾ってある小さな鉢植えを指差し言った。



「あ、綺麗でしょ?デージーって言うの。花言葉は『無邪気』。この家、花が無かったから飾らせて貰ったのよ。」



「へぇ〜。花言葉もウィンリィらしいね。は、花言葉に凝ってるの?」



アルは鉢植えを手に取り、珍しそうに眺めた。



「うん♪素敵だと思わない?どんな花にもついているのよ、それを調べるのが楽しくて。」



は嬉しそうに笑った。











「今度壊したら承知しないからね!!」



「わ〜かったって!」



言い合いが一段落着いたらしく、2人は家の中に戻ってきた。



「あっ、!私たち修理に入るから、また家の事頼んでもいい?」



壊れた機械鎧の部品を運びながら、ウィンリィはに聞く。



「うん、わかったわ。頑張ってね!」



の笑顔に、ウィンリィは 任せて! とウィンクをしてエドと一緒に奥へと入っていった。



「ってぇ〜〜。これだから嫌なんだよなー。」



数十分後、エドだけが戻ってきた。



「兄さんが壊すからいけないんじゃないか。」



すかさずアルは、エドに言葉を返す。



「うっ・・・」



痛い所をつかれ、エドは押し黙った。



そんな2人の様子に、はクスクスと笑いながら口を開く。



「ねぇ、エド。今夜の晩ご飯何がいい?いつも通り、私が作るから。」



「・・・の料理なら、シチューがいいな!お前のうまいんだっ。」



エドは、少し頬を赤らめながら言った。



つられて、も少し赤くなる。



「そっそう?じゃあ、シチューにするわね。・・・いけない!牛乳きらしてたんだった。ちょっと買いに行ってくるね!」



は、財布を持って足早に部屋から出て行った。



エドは、が閉めたドアを見つめる。



そんな様子を一部始終見ていたアルは、気づかないフリをして兄に話しかけた。



「ねえ、見てよ兄さん。この花綺麗じゃない?」



「ん?・・・本当だ、綺麗だな。」



「デージーって言うんだって。が育てたんだよ、花言葉にこだわってるらしくてね。この花は、ウィンリィをイメージしたって。」



「・・・この花の花言葉は、なんつーんだ?」



「『無邪気』だって。」



「ぴったりだな。」



2人は、顔を見合わせ笑った。





















「やっぱ、のシチューはうまいよなっ!!」



エドは、笑顔での作ったシチューをほおばる。



久しぶりの大勢での食事。会話が弾み、楽しい一時を過ごした。



夕食が終わり、は片づけを始める。



アルが手伝いをかって出てくれたのだが、鎧が心配なので断った。








洗い物をしていると、後ろに人の気配を感じた。



振り返ると、そこにはエド。



「あれ・・・?エド、どうしたの?」



いつもはデンと戯れているはずなのに・・・は不思議に思った。



「・・・て、手伝いに来た。」



ぶっきらぼうに言うのも、裏を返せば照れ隠し。



そんな事には気付かないは、少し考えたが手伝ってもらう事にした。



「・・・ホント?ありがとう、エド。」









2人でキッチンに立ってみたものの、特に会話は無く沈黙が続く。



しかし、エドがその沈黙を破った。



「お前さ、花言葉に凝ってるんだって・・・?」



「・・・うん!色んな花言葉があって面白いの♪最近は、気に入った花言葉の花を自分で育ててるんだよ。」



はこの回答の数秒後、アルがエドに話してくれたのだとわかった。そしてこう続ける。



「そうだ!エドに合った花を育ててるんだけど、見てもらえる?」



「おう!見る見る!!」



2人は、素早く片づけを終わらせバルコニーへと足を運んだ。














後書きと書いて言い訳・・・


始まりました、キリ番シリーズ。第一弾です(^^ゞ

甘甘というリク頂いたんですが、全然なりませんでした。・・・すいません

短編にしようと思ったのに、3部作になりそうです・・・

短編が書けるようになりたいです(・・;)

これから段々甘甘になるよう、頑張ります・・・!

では、読んで下さって有難う御座いましたv






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